20年以上謎だった生物の正体が判明~光合成生物進化解明のカギに~

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2021-03-29 京都大学

神川龍馬 農学研究科准教授、宮下英明 人間・環境学研究科教授、河地正伸 国立環境研究所室長、中山卓郎 東北大学助教、野村真未 筑波大学特任助教らの研究グループは、20年以上その正体が明かされることなく、また既知分類群に属さない生物由来と考えられてきたDNA配列の「持ち主」の仲間を海水中から培養することに成功しました。

海水などからDNAを直接検出することでどのような生物が存在するのかを比較的簡便に知ることができるようになってきましたが、短いDNA断片としてのみ知られていて姿形や生態が未知の生物が海洋には多く存在します。

本研究では、DNAや電子顕微鏡を用いた多角的な解析により、本種がこれまでに知られていない光合成生物であり、また世界中に広く分布していることを突き止めました。ラピ藻(Rappephyceae)と名付けられたこの生物の発見は海洋生態系を支える光合成生物の多様性解明につながるとともに、光合成生物の進化史を紐解く鍵となることが期待されます。

本研究成果は、2021年3月27日に、国際学術誌「Current Biology」のオンライン版に掲載されました。

本研究のイメージ図
図:本研究のイメージ図

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:神川龍馬
研究者名:宮下英明

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細胞遺伝子工学
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