2021-04

卵の記憶は胎盤へ~卵のエピジェネティック修飾が次世代に伝承される機構を解明~ 生物化学工学

卵の記憶は胎盤へ~卵のエピジェネティック修飾が次世代に伝承される機構を解明~

マウスを用いて、卵のエピジェネティック修飾が次世代の胎盤へと伝承される新しい機構を発見した。
妊娠中の運動が胎盤を通じて子の肥満を防ぐ~胎盤・運動・栄養を活用した次世代の健康増進~ 生物化学工学

妊娠中の運動が胎盤を通じて子の肥満を防ぐ~胎盤・運動・栄養を活用した次世代の健康増進~

胎盤から産生されるスーパーオキサイドジスムターゼ3(SOD3)が親の運動効果を子に伝達するタンパク質であることを初めて実証した。
老化による幹細胞のがん化機構の発見~ショウジョウバエwhite変異体の発見から111年目の新展開~ 生物化学工学

老化による幹細胞のがん化機構の発見~ショウジョウバエwhite変異体の発見から111年目の新展開~

ショウジョウバエを用いて、個体の老化に伴って腸の幹細胞(腸幹細胞)が過剰に増殖し、がん化する分子機構を発見した。
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ウニは光の刺激で胃から腸へのゲートを開く 生物化学工学

ウニは光の刺激で胃から腸へのゲートを開く

棘皮動物における光の役割や光応答の仕組みを明らかにするため、バフンウニの幼生に光を照射して観察した。幼生はほとんど透明で消化管などの動きも外から直接確認できる。ウニの幼生が光の刺激を受けると、胃の出口である幽門が開くことを発見した。
細胞核内のクロマチンの物理的性質 細胞遺伝子工学

細胞核内のクロマチンの物理的性質

ゲノム情報は、DNAの長い鎖にコード化され、折りたたまれてクロマチンとして小さな核に保存されている。ゲノミクスと高度なイメージング研究からの新しい証拠に基づいて、混雑した核環境におけるクロマチンの物理的性質とそれがどのように調節されているかについて論じた。
酵母の果糖発酵と資化能力を再発見~388株の酵母を使って見過ごされてきた能力を検証~ 生物化学工学

酵母の果糖発酵と資化能力を再発見~388株の酵母を使って見過ごされてきた能力を検証~

388株の酵母を用いて実験を行ったところ、全株が果糖に対する資化能力を持ち、302株が発酵能力を持つことを発見した。この二つの能力が酵母の普遍的な表現型であることが明らかになった。また、発酵においてAmbrosiozyma platypodisとCyberlindnera americanaの2株は、ブドウ糖と果糖を混合して与えた場合はブドウ糖を好み、ブドウ糖または果糖を単独で与えた場合は果糖を特に好むことが分かった。
パーキンソン病モデルへのペランパネルの有効性~パーキンソン病の進行抑制治療への期待~ 医療・健康

パーキンソン病モデルへのペランパネルの有効性~パーキンソン病の進行抑制治療への期待~

αシヌクレインフィブリルを投与した培養細胞とマウスを用いた実験により、抗てんかん薬の一種である「ペランパネル」が、αシヌクレインの伝播を抑制することを発見した。ペランパネルは既に臨床で使用されている薬剤であるため、パーキンソン病の病状進行を抑える薬としても迅速な応用が期待される。
家族性大腸腺腫症患者の治療選択拡大に期待~がん高危険度群に対する初のがん予防薬実用化を目指して~ 医療・健康

家族性大腸腺腫症患者の治療選択拡大に期待~がん高危険度群に対する初のがん予防薬実用化を目指して~

家族性大腸腺腫症(FAP)患者において8ヶ月間、1日100mgの低用量アスピリン服用によりポリープの増大を有意に抑制することを明らかにした。
レンコン構造が細胞治療の鍵!?ヒトiPS細胞由来膵島移植による糖尿病マウスの血糖値正常化と移植片の回収に成功 医療・健康

レンコン構造が細胞治療の鍵!?ヒトiPS細胞由来膵島移植による糖尿病マウスの血糖値正常化と移植片の回収に成功

直径6ミリメートルのレンコン状構造のハイドロゲルにヒトiPS細胞由来膵島をカプセル化した移植片を開発した。作製した移植片を糖尿病モデルマウスに移植したところ、半年以上の長期にわたり血糖値が正常化した。また、一年以上の移植後に移植片を癒着なく回収することに成功した。
非浸潤性乳がんの進展に関わるゲノム科学的リスク因子を同定 医療・健康

非浸潤性乳がんの進展に関わるゲノム科学的リスク因子を同定

非浸潤性乳がんの進展に関わる因子としてGATA3遺伝子異常の存在を同定した。空間トランスクリプトーム解析を用いて、GATA3遺伝子異常をもつがん細胞の特徴を明らかにした。
骨格筋幹細胞を純化する方法を確立~筋肉の細胞移植治療の実現に向けて~ 細胞遺伝子工学

骨格筋幹細胞を純化する方法を確立~筋肉の細胞移植治療の実現に向けて~

ヒトiPS細胞から骨格筋幹細胞へと分化誘導する際に有用な2つの新たなマーカーとしてCDH13およびFGFR4を見出した。
血液細胞へ効率よく変化させる弱い接着を明らかに 〜血液細胞の産生効率を向上〜 細胞遺伝子工学

血液細胞へ効率よく変化させる弱い接着を明らかに 〜血液細胞の産生効率を向上〜

維持培養時の細胞外基質(合成ラミニン)によってiPS細胞の血液細胞への分化能が制御されていることを示した。弱い接着性がインテグリンβ1サブユニット(ITGB1)古典的Wnt経路により血液細胞への分化効率を高めていることを明らかに。血液分化培養方法の改良と併せて産生効率を大幅に向上させることに成功した。
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