東京工業大学

生物化学工学

タンパク質の連続的な合成を保証するリボソーム「トンネル」の役割を発見

翻訳の連続性を破綻させる「リボソームの不安定化」現象について解析し、リボソーム内部の新生タンパク質(新生鎖と呼ぶ)の通り道(「トンネル」)と新生鎖間との相互作用が、翻訳破綻のリスクを抑制していることを見出した。
細胞遺伝子工学

組織の細胞集団に潜む幹細胞のエピゲノム解析手法を開発 ~がん組織の精密プロファイリングに成功~

一辺3ミリ 厚さ10マイクロメートル程度の小さな組織切片に含まれる少数の細胞集団から、高感度かつ高精度なエピゲノム情報を抽出する技術を発表しました。「クロマチン挿入標識(ChIL)法」を基礎として、組織をターゲットとした解析法を開発しました。
細胞遺伝子工学

微生物叢中のゲノム配列を長く正確に決定する新手法~未知の種や変異株のゲノム配列決定を促進~

微生物叢中のゲノムの新規配列決定を行う情報解析手法を開発した。本研究で開発されたソフトウェアである「MetaPlatanus(メタプラタナス)」はDNAシークエンサーの読み取り結果を受け取り、既知の参照配列に頼ることなく元の微生物ゲノム配列を決定する。異なるタイプのDNAシークエンサーのデータを同時に活用し、微生物種ごとの配列の特徴を検出して誤った配列接続を防ぎつつ新規配列決定を行う。
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生物化学工学

キク属モデル系統の高精度全ゲノム塩基配列を決定~栽培ギク品種育成におけるゲノム情報の活用へ~

栽培ギク(六倍体)によく似た性質を持つ日本原産の二倍体種・キクタニギクの純系化系統(Gojo-0)の高精度全ゲノム塩基配列を取得することができました。
有機化学・薬学

たった1回の投薬で効く体内触媒戦法~細胞毒性ペプチドを金属触媒でがん細胞に貼り付ける~

遷移金属触媒を用いて、マウス体内のがん細胞表面に「細胞毒性ペプチド」を貼り付けることにより、腫瘍の成長を抑制し延命させることに成功した。
有機化学・薬学

機械学習を駆使して20実験以内で条件探索完了~世界初の「スルファミド」のワンフロー合成法開発に成功~

「スルファミド」の機械学習と「マイクロフロー合成法」を駆使した新たな高効率合成法の開発に成功した。
医療・健康

アルツハイマー病のたんぱく質凝集体の構造の違いに迫る

アルツハイマー病の主原因の1つとされる、42残基のアミロイドβたんぱく質(Aβ42)凝集体の分子構造の違いを高感度で検出する固体NMR計測法を開発。
細胞遺伝子工学

焼酎黒麹の白色化によって起こる遺伝子変異

焼酎麹として用いられている黒麹と、黒麹が突然変異で白色化した白麹のゲノム解析を行い、白麹の遺伝的特徴を明らかにした。
有機化学・薬学

金属触媒で"変身"する保護基~合成にもプロドラッグにも使えるEpoc保護基~

金触媒によって構造と性質を大きく変化させる「保護基」を開発した。天然物などの複雑な構造を持った有機化合物の合成に応用可能であるほか、生体内での金触媒反応によるプロドラッグの活性化やマテリアルの構築への応用が期待できる。
有機化学・薬学

細胞染色画像からたんぱく質の共変動ネットワークを構築

単一細胞内のたんぱく質の質的・時空間的(局在)変化に基づく新たな「PLOM-CON解析法」を開発、PLOM-CON解析法を用いて、インスリン刺激された肝細胞内に一過性に生じるアクチンドメインの新機能を予測・解明する共変動ネットワークを構築。
生物化学工学

オートファゴソームを効率よく作る仕組みを発見 ~オートファジーの主役の働きが明らかに~

脂質化Atg8は細胞内の不要な物質を分解する仕組み(オートファジー)で中心的な働きをするたんぱく質であり、その脂質膜上での立体構造が初めて明らかになった。
有機化学・薬学

赤色蛍光タンパク質型グルコースセンサーの開発~新たな蛍光色で細胞内のグルコース動態を可視化~

細胞内のグルコース(ブドウ糖)を可視化できる、赤色のグルコースセンサーRed Glifon(Red Glucose indicating fluorescent protein)の開発に成功した。
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