2023-04-23 京都大学
日本は超高齢社会を迎え、腎臓病から透析が必要になる患者数が増加の一途を辿っています。一方で飼育されているイルカも高齢化社会を迎えようとしており、腎機能の悪化から死亡に至る例がしばしば報告されるようになっています。
杉浦悠毅 医学研究科特定准教授、西山成 香川大学教授、Nourin Jahan 同大学院生、大崎博之 神戸大学准教授、金子希代子 帝京平成大学教授、西山武 プライムホスピタル医師、横尾隆 東京慈恵会医科大学教授、小泉誠 同助教、鈴木美和 日本大学教授、伊藤琢也 同教授、濱野高行 名古屋市立大学教授、黒尾誠 自治医科大学教授、植田啓一 沖縄美ら島財団博士らで構成された研究グループは、飼育されている高齢のイルカが腎臓病を発症する原因が、腎臓組織へのリンの蓄積であることを世界で初めて明らかにしました。
本研究成果は、高齢イルカで生じる腎臓病の予防や診断治療法の開発の一助となるものと期待されています。
本研究成果は、2023年3月29日に、国際学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。
研究者情報
研究者名:杉浦 悠毅