2026-10-25 メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSKCC)
米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSK)は、特定の遺伝的特徴を持つ直腸がんに対し、免疫チェックポイント阻害薬だけで治療し、手術・放射線・化学療法を回避できる可能性を示した。対象は、DNAの修復機能が欠損した「ミスマッチ修復欠損(dMMR)」または「高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)」を持つステージII・IIIの直腸がん患者である。使用する薬剤は抗PD-1抗体のドスタルリマブ(商品名Jemperli)。国際第II相試験AZUR-1では154人が参加し、治療終了後12か月以上、臨床的完全奏効を維持した患者は、評価可能な144人のうち68%だった。完全奏効と手術後の病理学的完全奏効を合わせると76%に達した。この成果を受け、米国FDAは2026年10月、対象を限定して同薬による治療を承認した。ただし、すべての直腸がんに適用できるわけではなく、治療後も再発を確認する継続的な検査が重要である。
<関連情報>

