2021-04

眼の水晶体が透明になる仕組みの解明 ~新たな細胞内分解システムの発見~ 生物化学工学

眼の水晶体が透明になる仕組みの解明 ~新たな細胞内分解システムの発見~

水晶体細胞に存在する脂質分解酵素(PLAATファミリー)が細胞小器官を分解していることを発見し、この酵素が働かないと水晶体の透明化が損なわれることを見いだした。
サバクトビバッタが砂漠で生き延びるための行動を解明~構築したモデルにより行動予測が可能に~ 生物環境工学

サバクトビバッタが砂漠で生き延びるための行動を解明~構築したモデルにより行動予測が可能に~

過酷な砂漠環境(厳しい寒暖)においてこれまで不明だった群生相のサバクトビバッタが生き延びるためにとる行動を明らかにし、成果を利用して構築した専用のモデルによりバッタの体温を推定し、行動を予測可能にした。
ヘム濃度センサータンパク質の作動機序を原子レベルで解明~病原菌が毒を回避する生存戦略~ 生物化学工学

ヘム濃度センサータンパク質の作動機序を原子レベルで解明~病原菌が毒を回避する生存戦略~

大型放射光施設「SPring-8」を利用して、病原菌がヒトなどの動物の血液から栄養として獲得した「ヘム」の濃度を制御するために用いる「ヘム濃度センサータンパク質」の立体構造を決定し、その作動機序を原子レベルで解明した。
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自身の出生体重と妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病リスクとの関連について 医療・健康

自身の出生体重と妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病リスクとの関連について

妊娠を経験した日本人女性約4万6千人を対象に、自身の出生体重と、妊娠期における妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病との関連を調査した。自身の出生体重が3000g未満の女性では、妊娠高血圧症候群のリスクが高いことが認められた。
画像診断よりも優れた腫瘍マーカーの発見に成功! 医療・健康

画像診断よりも優れた腫瘍マーカーの発見に成功!

肝がん発症の危険、転移の危険に関わる血液成分(血液マーカー)の同定に成功した。
アルツハイマー病に対する光認知症療法の開発に向けて 医療・健康

アルツハイマー病に対する光認知症療法の開発に向けて

アルツハイマー病において凝集・蓄積したアミロイドbペプチド(Ab)に対して、光照射と光酸素化触媒を用いた光酸素化法を確立し、凝集抑制と凝集Ab除去という2つの作用を明らかにした。光酸素化された凝集Aβはミクログリア細胞内のリソソーム分解酵素による分解が亢進していることも明らかになった。
ベタインはキネシン分子モーターの機能低下による統合失調症様の症状を改善する 医療・健康

ベタインはキネシン分子モーターの機能低下による統合失調症様の症状を改善する

キネシン分子モーターKIF3の不活性化を伴う統合失調症に、既存の統合失調症治療薬とは異なる作用を持つ化合物であるベタインが有効である可能性を、モデルマウスの実験から見出した。
新型コロナ感染を抑制する生体内因子の発見~病態解明や治療薬開発の可能性へ~ 医療・健康

新型コロナ感染を抑制する生体内因子の発見~病態解明や治療薬開発の可能性へ~

一部の生体内タンパク質分解酵素に対する生理的阻害物質HAI-2がSARS-CoV-2の感染抑制因子であることを発見した。HAI-2を培養液に添加するとSARS-CoV-2の感染が阻害された。また、siRNA法で肺上皮細胞株のHAI-2の発現量を減らすと、SARS-CoV-2の感染が促進された。
5,061遺伝子のノックアウトマウスを整備~国際連携によるマウスの品質管理が研究基盤を拡充する~ 細胞遺伝子工学

5,061遺伝子のノックアウトマウスを整備~国際連携によるマウスの品質管理が研究基盤を拡充する~

国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC)は、5,061遺伝子の新しいノックアウトマウス系統を樹立し公開した。遺伝性希少疾患の発症に関わる原因遺伝子の特定や未診断疾患の研究推進、治療法の開発に貢献すると期待。
仙台湾のヒラメは割と個人主義だった 生物環境工学

仙台湾のヒラメは割と個人主義だった

仙台湾に生息するヒラメの脊椎骨椎体について、コラーゲンに含まれる炭素・窒素の安定同位体比を分析し、仙台湾のヒラメには、成長に伴って波打ち際から沖合へ移動するタイミングや、湾内での生息場所の好みが異なるという、生活履歴が異なる2つの集団が存在することを個体単位で確認した。
ごく少数の「マイナーイントロン」ががんを導くメカニズムを初めて解明 医療・健康

ごく少数の「マイナーイントロン」ががんを導くメカニズムを初めて解明

ゲノム上にごく少数しか存在しない「マイナーイントロン」と呼ばれる配列が遺伝情報の伝達の際に適切に除去(スプライシング)できないことで発がんに至る新しいメカニズムを初めて解明した。
クロマチンリモデリングによるゲノム安定化の仕組み 生物化学工学

クロマチンリモデリングによるゲノム安定化の仕組み

トランスポゾン上に特異的に蓄積することが知られているヒストンの亜種(バリアント)に着目し、DDM1の機能喪失植物を用いてゲノムワイドの解析を行い、DDM1の機能喪失によって、凝集したクロマチンに分布するヒストンバリアントH2A.Wがトランスポゾンから失われることを見出した。
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