東京医科歯科大学

有機化学・薬学

ヘテロ核酸による活性化ミクログリア・中枢神経浸潤マクロファージの制御

多発性硬化症の新規治療薬開発へ期待 2022-04-06 東京医科歯科大学,日本医療研究開発機構 研究成果のポイント 研究グループがこれまでに独自に開発した核酸医薬である「DNA/RNAヘテロ2本鎖核酸 (HDO)」を用い、従来困難であった...
医療・健康

CD34+THY1+滑膜線維芽細胞サブセットは高い骨芽細胞・軟骨細胞分化能を有する

関節リウマチに対する再生医療開発の可能性 2022-03-31 東京医科歯科大学,日本医療研究開発機構 ポイント 関節リウマチにおいて炎症性サイトカインを産生しているCD34+THY1+滑膜線維芽細胞サブセット※1が、骨芽細胞や軟骨細胞への...
有機化学・薬学

スーパーコンピュータ「富岳」と「発見するAI」で、がんの薬剤耐性に関わる未知の因果メカニズムを高速に発見する新技術を開発

現場のデータから新たな発見の手掛かりを提示する技術「発見するAI」をスーパーコンピュータ「富岳」に実装し、1,000兆通りの可能性から未知の因果を発見できる技術を開発しました。抗がん剤の薬剤耐性を分析するために、がんの細胞株から得られた遺伝子発現量データに本技術を適用し、肺がん治療薬の耐性の原因を示唆する遺伝子の新たな因果メカニズムを抽出することに成功しました。
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医療・健康

新たなイントラクライン機構を用いた加齢性眼疾患治療へ~眼局所のホルモンの加齢変化とサーカディアンリズムが鍵~

加齢によって生じるドライアイの原因疾患に対し、眼局所のホルモンを制御するイントラクライン機構の発見という独自の新所見に基づいた、新たな作用機序の治療アプローチを見出すことに成功しました。このイントラクライン機構を眼のまぶたのマイボーム腺に見つけ、そのホルモン合成酵素の解明に基づいた補酵素点眼療法により、高齢者のドライアイの主原因となる同腺機能不全を改善できることを明らかにしました。マイボーム腺の機能には顕著な日周リズム(サーカディアンリズム)があり、酵素の活性ピーク時刻を狙った投薬が最も有効であることも明らかにしました。
生物化学工学

チャネル(膜タンパク質)の開閉モデルの提唱~チャネルの通路を塞ぐ「脂質」が深く影響~

ATP(アデノシン三リン酸)放出チャネル(膜タンパク質)として知られるパネキシン1が、脂質に埋まった状態のクライオ電子顕微鏡構造を報告しました。ATPなどイオンよりも大きな分子を通すチャネルの開閉に、脂質が深く関わる可能性が示唆されました。
有機化学・薬学

「リンパ球制御を可能としたヘテロ核酸の開発」~多発性硬化症など自己免疫疾患の治療に大きな進歩~

独自に開発した核酸医薬である「DNA/RNAヘテロ2本鎖核酸(HDO)」により、従来の核酸医薬では効率的な遺伝子制御が困難であったリンパ球の内在性遺伝子の制御を、ビタミンEを結合したヘテロ核酸(Toc(VE)-HDO)を用いることにより可能としました。多発性硬化症モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)マウスやマウス移植片対宿主病(GVHD)モデルにおいて、α4β1インテグリン(VLA-4)を標的としたヘテロ核酸(Toc(VE)-HDO)の投与により表現型の改善を認めました。また、従来のアンチセンス核酸と比較して、ヘテロ核酸はリンパ球への多様な送達メカニズムを有する特徴がわかりました。
医療・健康

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症呼吸不全治療に関する同意説明の現状調査

東京医科歯科大学病院に入院したCOVID-19重症呼吸不全患者とその家族を対象とし、1)治療に関する説明と同意(インフォームド・コンセント)の実態及び2)医療資源不足化でのECMOトリアージに対する患者・家族の意見を明らかにするため、2020年12月~2021年3月に質問紙調査を行い、患者17名、家族14名より回答を得ました。
医療・健康

胞小器官同士が接する微小空間の新しい機能を発見

近年、細胞小器官同士は部分的に接していることがわかり始め、この細胞小器官同士が近づいて作られる微小空間(膜接触部位)で脂質が交換されていること、そしてこの脂質の交換によって細胞小器官の膜の分裂が制御されていることを突き止めました。
生物化学工学

表皮幹細胞による皮膚再生と加齢変化の仕組みを解明~高齢者の皮膚潰瘍の治療法開発に期待~

加齢による皮膚再生能力低下の原因が、XVII型コラーゲンの分解による表皮幹細胞の運動能低下であることをつきとめました。
生物環境工学

南極の湖から新種のレジオネラ属菌の単離培養に成功 本属としては初の低温耐性菌

第60次南極地域観測隊(2018年~2019年)が採取した南極の湖の堆積物からレジオネラ属菌を探索し、その培養に成功しました。4~25℃という低温条件で増殖する新種であることが分かり、低温条件でも細胞膜の流動性を高めうる不飽和脂肪酸を細胞内に溜め込むことや、自身のゲノム上で位置を転移し、ほかの遺伝子に影響を与える“動く遺伝子”を数多く持つなどユニークな特徴も明らかになりました。
医療・健康

非接触型センサーを用いた手指動作解析で頚髄症をスクリーニング

頚髄症の悪化に伴って手指の動きが悪くなることに着目し、その特徴を解析した。非接触型センサーを使って手指の動作データを記録して、機械学習により、疾患の有無を推定するプログラムを作成した。計1分程度の簡単な手指の運動をするだけで、専門医による既存の身体診察と同等以上の精度で頚髄症の可能性を検査できる。
医療・健康

中高年女性におけるホットフラッシュの有症率 および不眠症状との関連

中高年女性のホットフラッシュ(上半身が急に熱くなる感覚)の有症率および不眠症状との関連を論文発表した。
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