生物環境工学

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南極の湖から新種のレジオネラ属菌の単離培養に成功 本属としては初の低温耐性菌

第60次南極地域観測隊(2018年~2019年)が採取した南極の湖の堆積物からレジオネラ属菌を探索し、その培養に成功しました。4~25℃という低温条件で増殖する新種であることが分かり、低温条件でも細胞膜の流動性を高めうる不飽和脂肪酸を細胞内に溜め込むことや、自身のゲノム上で位置を転移し、ほかの遺伝子に影響を与える“動く遺伝子”を数多く持つなどユニークな特徴も明らかになりました。
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雑穀を食べていた特異な縄文人集団を発見 ~縄文人による渡来文化受容の実態解明にむけて~

2021-10-12 東京大学 【発表者】 米田  穣(東京大学総合研究博物館 教授) 中沢 道彦(長野県考古学会 会員) 田中 和彦(長野県立長野西高校 教諭) 高橋 陽一(小諸市教育委員会 事務主任) 【発表のポイント】 ・長野県小諸市...
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サバクトビバッタの特異な繁殖行動を解明~農薬使用量の減少に繋がる効率的な防除が可能に~

サバクトビバッタ成虫の交尾と産卵行動を明らかにした。
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熱帯雨林樹木“フタバガキ”の乾燥応答遺伝子の数が 増加していた 〜ゲノム解読から気候変動対策へ〜

地球環境にとっても輸入木材としても重要な熱帯樹種フタバガキ科樹木のゲノムを解読した。雨に恵まれた東アジア熱帯に生育しているにもかかわらず、予想外なことに乾燥応答遺伝子が増加しており、熱帯での稀な乾燥の重要性が明らかになった。
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連続して生じる異常気象は樹木の衰退を加速させる

世界自然遺産である小笠原諸島にて、種子の大量生産後、引き続いて起きた異常気象によって、樹木がどのように衰退・枯死していったのか、その生理過程を明らかにした。
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「1+1=2」じゃない共生の世界~2種の菌が植物にもたらす相乗効果と相殺効果~

植物の根から単離された13種類の真菌(きのこ・かび類)のそれぞれについて、1種だけ植物に接種した場合と、2種を組み合わせて接種した場合(78通り)で、植物の成長がどのように変わるか、包括的に評価した。1種だけの場合に植物の成長を大きく促進する菌を2種組み合わせた場合に元々の効果が相殺されてしまう一方、1種だけだとあまり植物にプラスの効果をもたらさない菌を2種組み合わせた場合に、植物の成長が大きく促進される場合があることを発見した。
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植物の多種共存を説明する新たなメカニズムの発見 ~開花前の自家受粉の進化が引き起こす進化的救助~

個体ベースモデルを用いたシミュレーションを行い、同じ種の送粉者を共有し競争関係にある植物2種において、個体数の少ない種でより高い自家受粉率が進化することで個体数が増加に転じる進化的救助が発生し、それによって2種の長期的な共存が促進されることを明らかにしました。
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果物が追熟するのは何のため? ~見逃されていた生態学的意義を初めて検証~

収穫したあとも成熟が続く果物(追熟型果実)と収穫後は成熟しない果物(非追熟型果実)の違いが生まれた進化的な仮説を提案した。80種の果物を対象にした文献調査で、追熟型果実は地上徘徊性の動物に、非追熟型果実は樹上性の動物に食べられ種子散布される傾向があることを見つけた。
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虫が動く速さと環境温度との関係

ショウジョウバエ属に属する11種の幼虫が移動する速さと、各動物種の生息域の気温との間に相関関係があることを発見した。
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堆積物の環境DNAで探る過去の出来事~津波直後のクラゲ大発生を検知~

2011年東北地方太平洋沖地震の際に発生した津波の後の生物群集の変遷を、気仙沼の舞根湾をフィールドに調査してきた。石油由来の芳香族炭化水素を多く含む層の直上で、クラゲのDNAの含有量が最大となることが確認できた。気仙沼では、津波の際に多量の石油が流出しています。これもふまえると、津波による一時的な環境劣化で、クラゲの大発生が起きていたことがわかる。
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水陸両生の水草ミズハコベが姿を変える仕組みを解明

オオバコ科の水陸両生植物ミズハコベが、水中と陸上とで葉の形を変える現象「異形葉性」の分子基盤を明らかにした。
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クジラの神経で環境汚染物質の毒性を知る

カズハゴンドウの体細胞を神経細胞へ直接分化誘導することに成功し、ポリ塩化ビフェニル(PCBs)の代謝物(4’OH-CB72)をこの誘導神経細胞に曝露した結果、能動的な細胞死(アポトーシス)が観察された。
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